ずぶ濡れの男性2011年08月26日

◯本日、東京はものすごい大雨。

 月並みな表現ですが、まさに「バケツをひっくり返したような」感じ。


 この凄まじい雨の時に限って外に出なければならなかったのですが、こうなるともぉカサの意味がない。
 カサさしてるはずなのに、濡れる濡れる…
 あーあ…とか思っていた時──


 カサもささず、ゆっくり外を歩いている男性がいたんです。
 …ああ、あきらめたのか。このどしゃ降りに。

 だけど、その堂々っぷりが絶妙にカッコいい。


 で、その人、駅の構内に入ったんです。
 実は僕も同じ所に入ったのですが、どうやらその男性は誰かと待ち合わせだったようで。

 ずぶ濡れの男性に、待ち合わせていた人が気にかけます。
 大丈夫か?、と。


 そしたらその男性の一言──


 「むしろ気持ちいい」


 そうだよなぁ…
 ここまで豪快に濡れるとかえって清々しいはず。


 これで思い出したのが、時々ニュースで見るどこかの地方の泥まみれになっちゃう系のお祭り。

 大人になってから、ずぶ濡れになったり泥まみれになったする事などそうそうありません。
 泥まみれになると童心に戻れるのか、テレビに映る大人たちのちょっと楽しそうな顔が印象的。


 その姿と、先ほどのずぶ濡れの男性の顔が何となく同じに見えたんです。


 あー、僕もむしろ濡れてしまえばよかったのか。
 ちょっとだけ、その男性がうらやましいと感じたひと時。

 …まあ、でも、やらないけど。