電子書籍で思う事2011年02月08日

◯家からちょっと離れた空き地に、こんな塚が立っていたんです。


 『捨てた人間を呪ってやる』――そんなような事が書いてある。


 どうやらお手製の猫塚のようで、捨て猫の人間対する恨みつらみがとうとうと記されています。

 誰かが捨て猫の気持ちになって作ったのでしょうが…
 妙に気持ちがこめられてて、ものすごく怖い。


 誰が立てたのか分かりませんが、ものすごいインパクトあります。


 でも、これを見て――
 一番怖いのは人間だな、とかそんな事を思ったひとときです。



◯話は変わって――

 とあるサイトのアンケートで、こんな質問が来たんです。
 内容は電子書籍に関する事。


 『電子版付き雑誌・書籍をコンビニで購入する場合、幾らくらいが妥当な価格と思いますか?』

 その回答欄は――
 A、本体よりも1割増
 B、本体よりも2割増
 C、本体よりも3割増
 D、本体よりも4割増
 E、本体よりも5割増
 F、どれでもない


 もちろん僕の回答はFの「どれでもない」。

 しかしこの回答欄、どう考えても『割増前提』。
 それはどうなんだろう。


 だから、フリーの意見欄にこんな事を書いてみた。

 『そもそも電子書籍とは搬入などの中間業者を省略できるはずだし、
  ネット接続先では無限の広告媒体を提供できるはず。
  なので、値段を押さえない電子書籍に魅力はない。』


 なんか勝手な事を書いてしまったけど、『中間業者の省略』と『無限の広告媒体』がミソだと思うんです。

 雑誌媒体では広告スペースは有限だけど、ネット上では無限。
 だって、サイトのページは下へ下へ延ばせるし(見づらくなるけど)、Yahooの広告みたいにランダムにいくつも広告を載せられるし。


 先のアンケートでは、『電子書籍付き雑誌・書籍』と実質、普通の出版+αですが、
 だからって割増料金で売ろうというのはどうよ?、という感じです。
 データCD付き雑誌じゃないんだから。

 (ちなみに、ある本を読んで知ったのですが、30代未満の人にとってダウンロードコンテンツは『無料』が前提なのだとか。
  よほどじゃなければ金を出さないらしい――そういう時代に割増なんかしたら売れるワケがない)


 まあだけど、値段を押さえるための工夫はそんなにうまくいかないとは分かっていますが、
 安くすることから如何に利益を得るかを、提供元が真剣に考えなければならない時期ではないか――
 そんな事をつらつらと考えた今日この頃です。たまにはこういう事も。

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