ラブソファーに男2人2011年04月13日

◯とある喫茶店に入った時の事。


 洒落た内装の喫茶店で、席のほとんどがソファー。

 店内には既に多くの客が入っていて、僕はとりあえず1人掛けのソファーに着座。
 その近くの席――2人掛けのソファーだけが空いていたんです。

 2人掛けのソファーにはテーブルしかなく、その対面は座席がない。
 つまり、純粋にラブソファー席という事になります。


 そこに2人連れのお客が入店したんです。


 若い男、2人組が。


 ラブソファーしか空いている席はなく、店員に案内された男2人はその席を見て少し呆然。
 イヤだったら帰ればいいのですが、ここまで店員に案内されて「やっぱ帰ります」とは言いづらいでしょう。


 で、仕方ない感じでラブソファーに座る男2人。


 会話ない――
 気まずそう――

 そして、彼らの視界にいる僕。


 何となくいたたまれなくなった(ように見えた)彼らはコーヒーを素早く飲み、とっとと店を出てしまいました。

 僕がチラチラ見てしまったからか…?
 だって、このシチュエーションがあまりに面白かったものだから。
 なんか申し訳ない事をした気がします。ゴメン>男2人。