２１世紀の開幕の栄光の前半の願いの彼方の輝きの究極の希望の月極駐車場: パイナップルの食べすぎは、舌が痛くなるもんだ

○散歩の道中で発見した、ある駐車場の立て看板――

　それはバカでかい立て看板で、
　『月極○○駐車場』、そしてその下に管理会社の電話番号などが書かれているのですが、
　その上にこんなコピーが書いてあったんです。


　『栄光の２１世紀に向かって』


　言いたい事はなんとなく分かるのですが、
　それにしても唐突で、しかも仰々しい。

　というか、なんで駐車場の看板にこんな事が書かれてあるのか、
　その意図を知りたいものですが、さらにふと思った事があります。

　きっと、この看板は2000年以前に書かれたものに違いない――

　だって、今はもう2010年＝２１世紀ですから。
　既に２１世紀なのに『２１世紀に向かって』はおかしい。

　なぜこの看板を直さないのか。
　まあ、きっと予算がないのでしょう。
　あるいは単純に忘れているか…

　でももしかしたら、２１世紀になってから作られたバージョンもあるのかもしれない。
　そう想像して、看板に注意しながら、
　近辺にあるこの管理会社系列の月極駐車場を探してみたんです。


　そしたらあったんです。見事に。

　そこに書かれていたコピーが――


　『２１世紀の開幕　栄光の前半に向かって』


　考えたな。
　しかも、より仰々しくなっている（！）
　駐車場の看板なのに。

　そもそも、誰に向けてのメッセージなのかが分かないこのコピー。
　しかも大げさなのが、逆におもしろい――と僕は思います。

　……なんでこんな事書いたんだ？