神田陽司先生の講談2011年01月24日

◯昨日は、講釈師・神田陽司先生の講談独演会を鑑賞@上野広小路亭
 (講談の場合、真打は「師匠」とはいわず「先生」と呼称するそうです)

 神田陽司先生は神田山陽門下の講釈師で、(ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが)小山師匠とゆかりの深い方です。


 神田真紅さん、神田松之丞さんの講談、そしてゲストのマグナム小林さんのバイオリン漫談を間に挟み、中入前と大トリに神田陽司先生の講談――というプログラム。


 今回、神田陽司先生は古典講談『徳川天一坊』(徳川吉宗公の物語)と新作講談『<はやぶさ>の宇宙講談』を披露。
 『はやぶさ』って、宇宙探査機のあの『はやぶさ』です。(新幹線ではない)
 小惑星イトカワへの旅と壮絶な最後をドラマチックに。

 おもしろかったです。


 講談はなかなか聴けるものではありません。
 僕もこれが2回目の講談です。


 講談のイメージと言うと、僕は落語『くしゃみ講釈』の講釈師のそれになってしまいます。
 (ちなみに、桂枝雀師匠の『くしゃみ講釈』はすごい)
 なんかちょっとお固い、というか何と言うか。
 ――すみません、知識と経験が少ないもので…

 だけど、神田陽司先生の講談は緩急のバランスがとてもよくて、所々に「笑い」を効果的に入れたりして。
 そして核心をつく深い話の時の話術がすごい。

 引き込まれます。さすが名人芸。


 講談も落語もやはり「生」が良いなぁと改めて思った今日この頃。